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化学・化工系 プロジェクト技術部

  • 化学工学専攻
  • 2003年入社

I.T

  • マネージャー
  • 設計
  • 技術研究開発

私にとってのスペシャリスト
事業の価値を社会に発信し、共感を得られる人

エンジニアリングマネージャー(EM)*という立場で言えば、スペシャリストとは、会社の事業を継続するために、常に世の中に対して我々が行う事業の価値(世の中にとって望ましいもの、省資源である、環境に良い、など)を外部に発信し、共感を得られる人だと思います。どんなに良い技術でも世の中に受け入れられなければ会社は存続できません。安心・安全な廃棄物処理技術であることをしっかりと説明することを通じて、お客様とともに持続的な廃棄物・資源循環という価値を社会へ提供することがスペシャリストだと考えます。
*エンジニアリングマネージャー(EM):プロジェクトの実施設計全体のとりまとめを行う

計画から竣工までプロジェクト全般をけん引。
新たな技術の開発にも取り組む

私の部署には廃棄物処理施設建設の各プロジェクトに関する技術、実施設計全般のとりまとめを行うEMが所属しています。具体的には、EM業務は実施設計から完成引き渡しまでの客先承諾の取得、折衝、社内における部署間の調整、設計進捗と予算管理、設計時間管理、納入後の技術サービスなどです。また、プロジェクトを通して得られた知見をもとに、技術向上・効率化・低価格化等に関する立案や実施も行い、営業や計画部門へのフィードバックを行っています。
私は国内自治体向けの廃棄物処理施設DBO*(公設民営での建設工事と20年間の運営業務)プロジェクトのEMを任され、エンジニアリングスケジュールの立案、設計進捗管理、施工用・諸官庁申請用の各種図書作成、施工確認、試運転の実施、竣工後の技術的な諸対応等の設計全般のとりまとめ業務を行いました。この業務は実施設計を進めていくうえで不明確な点をクリアにしていくお客様との折衝なども含まれます。社内外の多くの関係者との協業により、施設を作り上げていきました。
*DBO:(Design:設計、Build:建設、Operate:運営)

自社技術を客観的・多角的に把握しながら、
プラント全体を俯瞰的に見つめられる

EMは設計について社内全般のとりまとめを行うため、プロジェクトのなかで最も多くの部門のメンバーとコミュニケーションを取り、多くの情報に触れます。また、お客様と直接対話する立場でもあるので、お客様を通して、世の中で荏原の製品に求められているものを、多角的な視点で把握できます。一つの技術にとどまらずプラント全体を俯瞰的に見られるところにやりがい・おもしろさがあります。
仕事に邁進するきっかけとなったのは、自ら計画した案件を受注し、EMに任命されたことです。計画設計から実施設計、そして竣工へと一気通貫で見るという点で、忘れられない案件になりました。自分で決めた計画設計仕様を決められた予算の中で実現するということは容易なことではなく、企業が世の中に価値を提供していくなかで事業を持続的なものとすること、これを一つのプロジェクトを通して実現していくのだという責任を感じました。一つ一つの情報へのコスト意識を明確に持つようになりました。

技術を磨き続け、いつの時代も社会に対して
価値を提供していきたい

EMを担当すると、技術だけでなく調達や営業といった部門にも興味が湧いて、さまざまな目標が出てきます。そのなかでも、技術研究開発に携わることを通して、当社が継続的な価値を広く社会に提供していくことが目標です。EMを担当したからこそわかる、施設を作り上げていく過程での種々の困難さをヒントにして、継続的な技術の研鑽に努めることが必要だと考えています。この文章を読んでいる皆さんとともにさらなる高みを目指していくことができれば幸いです。

想いを受け継ぐ

技術系 プロジェクト建設部

  • 機械工学科
  • 2003年入社

A.N

A.N.さんは、国内の自治体向け廃棄物処理施設建設工事におけるプロジェクトマネージャー(PM/現場代理人)を務めており、一緒にプラント建設に取り組んだ間柄です。建設工事では、PMとEMが設計・施工全般について網羅的に管理します。お客様のニーズを踏まえながら、常に報告・連絡・相談を密にし、3年間という長期にわたり一緒に業務を進めさせていただきました。
A.N.さんは数多くの現場代理人経験を持つ、施工のスペシャリストです。荏原の常識に捉われることなく、常にお客様のニーズを第一に考えながら、建設工事を通じて良いものを作り上げていく姿勢に、大きな影響を受けています。
工事を進めるうえでは、安全は何よりも優先されるべきものです。A.N.さんは現場代理人として誰よりも厳しい姿勢で工事に臨んでいます。この大前提のうえで、お客様とのコミュニケーションを大切にされる方です。また、社内に目を向けると、設計と施工という枠組みを超えて、最適な仕事の進め方は何かという観点で、設計上譲れない部分と施工しやすい設計は何かといった協議を重ねることで、プロジェクトを効率的に進めていくことができる方です。