工学部 資源応用化学科
1991年入社
Aさん

荏原環境プラント株式会社採用サイト
Woman's talk session
男性の多い職場の中でも気負うことなく自らの業務に向き合い、しっかり成果を出している――そんな4名の女性社員に集まっていただき、仕事、キャリアについて語り合ってもらいました。
工学部 資源応用化学科
1991年入社
理工学研究科 応用化学専攻
2018年入社
生命環境科学研究科 環境科学専攻
2014年入社
理工学研究科 電気工学専攻
1998年入社
Bさん
スケールの大きいものづくりがしたいと思い、プラントエンジニアリング業界を選びました。2018年に入社し、プロセス設計や空間設計を行う部署に配属になりましたが、配属されてまだ数ヶ月しか経っておらず、これから担当業務が決まっていくところです。現在は既設の制御ロジック調整や、OJTリーダーが担当する案件に関わるプロセスデータ作成などのプロセス設計業務を行っています。
Dさん
私は電気制御関連が専門です。発電プラントの電気・計装実施設計、つまり基本設計から製作図確認、試運転、コスト・納期管理まで幅広い業務を行っています。ものづくりの一部だけでなく、多方面に関わることができるのでおもしろいですよ。
Aさん
プラント運営を対象とした研究開発などを行う部門で、部長として部門のマネジメントをしています。同時に、開発プロジェクトでは部門を横断したプロジェクトチームのリーダーも兼務。プラント運営技術のさらなる高度化を図るのが業務の目的ですが、そのために必要となる外部との交渉役なども担っています。
Cさん
私はプラントを囲う建物部分に関わる業務を行っています。プラントというと機械がメインと思われるでしょうが、土木建築技術も多用されます。その中で、工事受注前の基本設計を行うほか、施設近隣の方々のためになるような提案ができるよう、施設が建つ地域の要望をヒアリングしたり、周辺環境を視察したりしています。人の生活基盤を支える仕事がしたくて入社したので、ある意味ストレートに希望通りの仕事ができていると言えそうですね。
Dさん
基本的には女性の少ない業界ですが、最近では現場で出会う方を含め、当社、他社ともに女性が増えてきている気がします。それでも女性同士固まるということもなく、仕事について互いにごく自然に言葉を交わしているといった感じでしょうか。
Cさん
周囲からも、女性だからといって特別視されないのはいいですよね。現場での着替えとか、トイレとか、そんなところではさすがに気を遣ってもらっていますが(笑)。
Aさん
そのくらいはね(笑)。でも現場では、女性というより一技術者として物を見たり、話したりしますので、あまり男女区別は関係ないように思います。
Dさん
そう。建設中のプラントについて、この人はこの部分を専門としているから意見を聞こう、という感じ。それぞれの専門を生かしながら、協働しているというのが実態です。
Cさん
それはある意味、個性を持った人が多いということなのかもしれないですね。
Aさん
いろいろな個性が専門以外でもしっかりとしていて、「自分も見習おう」と思える部分が多いと感じませんか。常に冷静だとか、物事をポジティブに捉えるのに長けているとか……いろいろな人のいいところを参考にして、自分の成長にもつなげているのかもしれません。
Bさん
確かに、自身の今後のために参考にしたくなるようなプロフェッショナルには事欠かない職場ではありますね。
Cさん
とはいえ、出産など女性独自のライフイベントがある中で、どうやって自らのキャリアを描いていくか、参考になる人がやや少ないのは事実です。ただ、その点は会社もわかってくれていて、先輩女性社員の声を聞く「キャリアデザインセミナー」なども開催されています。Aさんが登壇したとき、私も話を聞きましたよ。
Aさん
入社以来、どういうキャリアを積んできて、そこから何を感じ、どうやって自分のモチベーションを高めていったかとか。そんな話をした記憶があります。
Dさん
それは聞いてみたかったですね。
Bさん
私も。所属部署に女性は私だけなので、ロールモデルとして参考にしたかったです。
Cさん
Aさん個人はどうだったか、というキャリアのお話でした。女性だから云々というより、こうやってみんなキャリアアップしているんだな、というのがわかる内容だったと思います。セミナー後には皆でランチをして、そこでもいろいろな話ができたのは良かったですね。
Aさん
女性のライフイベント関連については、事務系社員の方々が参考になりますよね。産休・育休を取って復帰というのが普通ですし、短時間勤務や時差出勤を上手に取り入れています。男性社員もそれらの制度を利用して、子供のお迎えなどに行っています。
Cさん
私は結婚したばかりなので、そういう話には興味があります。やっぱり、仕事と家庭はしっかり両立していきたいと思いますから。
Dさん
私はむしろ、介護の問題の方が身近ですね。そろそろ……と心の準備をしていますし、その際に必要になるだろう在宅勤務などについて、関心が高いです。もっとも、今でも長期出張のときは社外で業務対応しているわけですから、環境は整っていると思います。
Cさん
Web会議など、日常的に行われているので皆さん慣れていますしね。
Dさん
あとは短時間勤務や介護休暇など、諸制度を活用しながらなんとか乗り越えたいです。同じ部署に介護を経験している先輩がいますので、働き方の参考にさせてほしいと思っています。
Bさん
そういった方が部署にいると、なんだか心強いですね。
Bさん
この座談会に参加して、今後のことをじっくり考えるきっかけになりました。私はまだすべてがこれからなので……。とにかく、まずは新規案件を任せてもらい、リーダーになることが目標です。リーダーをやれると認めてもらうだけの知識と実力が身につけば、今後入ってくるだろう後輩にもそれを伝え、参考にしてもらうことができます。今現在、私がそうしてもらっているように、何かを教え、伝えていける人になりたいです。
Cさん
私は廃棄物の処理だけでなく、何か新たな価値を生み出す施設を備えたプラントを建てる提案ができるような人になりたいです。今は「部分」の設計・提案が中心ですが、ゆくゆくはプラント全体の提案をまとめられたらと思っています。
Dさん
計算通信処理能力が近年特に速くなり、制御の研究テーマだったものの実用化が目の前に迫ってきたように感じます。私は自身の専門である電気計装制御の分野に固執することなく、それらを利用した技術の先端を行くプラント建設・運営に携わってみたいですね。その際にはかなりの困難が伴うだろうことはわかっていますが、興味があります。
Aさん
私は非常に現実的に、自社の「次の一手」について考えています。廃棄物の焼却施設を取り巻く市場は安定しているものの、今後成長していくとは考えにくい。そんな状況の中、自社が事業を継続していくために何を「売り」として伸びていかなければならないか、長いスパンで考えていく必要があると感じています。
Aさん
当社は「女性だから」と色眼鏡で見られることなく、業務に当たれる環境にあると思います。その一方、女性のライフイベントを支える制度も整っているので、個人のライフキャリアに合わせた働き方ができるでしょう。
Bさん
「これがやりたい」という要望を、できる限りかなえてくれる会社だと思っています。それから、今、就職活動している学生の方には、「自分の専攻にこだわりすぎないで」と伝えたいですね。私を含め、理系の人間は自分の専攻を生かそうと考えるあまり、企業の選択の幅を狭めてしまいがちなんです。けれど、異なる分野にチャレンジするのも楽しいもの。私自身が、その証ですね。
Cさん
この業界に女性は確かに少ないですが、それもまたメリットと捉えています。私も学生時代の専攻とストレートにつながる仕事はしていませんが、それでも知識を応用し、活躍できる場所はたくさんあります。専攻よりも、自分自身が「何を持っているか」の方を重視したらいいのではと思います。
Dさん
電気制御に興味があるなら、当社の環境はおすすめですね。一部門で計装から電気設備まですべてをやっているので、その中で特に興味を持った部分に深く取り組んでもいけます。あとは何より単純に、プラント全体を動かせるとおもしろいし、プロジェクトをまとめ、動かしていくのもおもしろい。Bさんの言うようにいろいろなことにトライさせてくれる会社なので、熱意のある人にはいくらでも活躍の場が与えられると思います。
仕事の現場に立てば、それぞれがそれぞれの立場でのプロフェッショナル。そんな自覚を持って働く皆さんの言葉からは、自信とゆとりが感じられました。プラントという大きなモノと対峙しながら、技術者としてこまやかに気を配りつつ業務と向き合う。その姿勢は、荏原環境プラント全体に共通するものと言えそうです。