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ケミカルリサイクル実証事業への取り組みについて
~廃プラスチック類をはじめとする様々な廃棄物を対象としたケミカルリサイクルの創生を目指す~
荏原環境プラント株式会社(本社:東京都大田区、代表取締役社長:山田秀喜、以下「当社」)は、「プラスチックに係る資源循環の促進等に関する法律」の適用や「資源循環の促進のための再資源化事業等の高度化に関する法律」の具体的な活用を念頭に置いたプラスチック資源循環の実現に向けて、ケミカルリサイクル実証事業(以下「本事業」)への取り組みを加速します。
本事業は、「環境省令和5年度二酸化炭素排出抑制対策事業費等補助金 脱炭素型循環経済システム構築促進事業(うち、プラスチック等資源循環システム構築実証事業)」に採択され、現在、当社の独自技術である「ICFG®内部循環流動床ガス化システム」の実証プラントを千葉県内に建設中です。
特にマテリアルリサイクルしづらい廃プラスチック類(1日当たり約1トン)を熱分解することで生成される油やガスがプラスチックの製造原料として活用可能であることを実証するもので、千葉県庁所管部門指導の下で産業廃棄物を使用した試験研究として実施する予定としています。
当社は、廃棄物資源循環ソリューションプロバイダとして、廃プラスチックの資源循環技術の社会実装に向けた開発を進めており、本事業の成果を基に2030年までにケミカルリサイクルの商用化を目指します。
■背景
プラスチックは、現代の社会に不可欠な素材である一方、2050年カーボンニュートラルの実現や海洋プラスチック汚染等環境課題が顕在化しておりプラスチックの資源循環の加速が求められています。課題解決のためには、マテリアルリサイクルやケミカルリサイクルの技術の発展および市場の創出が必要です。ケミカルリサイクル技術は未だ確立されていないのが現状であり、廃プラスチック類のケミカルリサイクル技術の確立が期待されています。
■本実証事業概要
期間 | (現在実施中~)令和8年3月まで |
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場所 | 千葉県袖ケ浦市内 |
概要 | 雑多な廃プラスチックを分別、洗浄、成形等の前処理無しで油やガスとして回収可能な内部循環流動床ガス化システム(ICFG®)技術を用いて、廃プラスチックのケミカルリサイクルの実証を行います。本実証試験では、ケミカルリサイクルの社会実装実現に向けて、様々な廃棄物により生成油の品質把握や品質向上、ガス化(オレフィン化)に向けた試験、安定した連続稼働への知見の蓄積等を行っていきます。 |
摘要 | 本事業は、「環境省令和5年度二酸化炭素排出抑制対策事業費等補助金 脱炭素型循環経済システム構築促進事業(うち、プラスチック等資源循環システム構築実証事業)」(荏原環境プラントにて申請済み)に採択されております。 |
■本件に関するお問い合わせ先
荏原環境プラント株式会社 営業本部 ソリューション開発部
TEL:03-6275-7820