




カーボンニュートラル実現に向けて
2020年、日本では「2050年までに温室効果ガスの排出を全体としてゼロにする」カーボンニュートラル、脱炭素社会の実現を目指すことを宣言しました。
これを受けて、環境省では「2050年までに年間で12億トンを越える温室効果ガスの排出を実質ゼロにすること」を目標として企業に働きかけています。
荏原環境プラントにおいても、この脱炭素社会の実現に向けて様々な取り組みを行っています。
このような中、荏原環境プラントではあらゆる事業活動に対しCO2排出量の側面での評価軸を取り入れるため、自社独自でLCAを行う機能を追加しました。
Life Cycle Assessment(LCA)とは
LCAとは、ある製品やサービスのライフサイクルにおける環境負荷を定量的に評価する手法のことです。
最近では脱炭素社会が注目されたことで、LCAの日本国内の認知度も高まっています。
このLCAを実施するにあたって特に重要な部分が「分析」です。
ある製品を製作し使用から廃棄されるまでの間にどれだけCO2を排出しているかを客観的に分析します。
こうすることで、自社の製品・サービスがどのくらいCO2を排出しているのかを可視化できるようになります。
荏原環境プラントでは、世界で広く使われているLCAソフトを導入しました。
このソフトは世界最大のデータベースを有している他、比較的容易にCO2の見える化が可能となります。
こうすることで、自社の製品・サービスがどのくらいCO2を排出しているのかを可視化できるようになります。
荏原環境プラントでは、世界で広く使われているLCAソフトを導入しました。
このソフトは世界最大のデータベースを有している他、簡単にCO2の見える化が可能となります。
荏原環境プラントでは、このツールを用いて以下のような検証を行っています。
<ごみ焼却プロセス全体の検証>
実際のデータも踏まえた運転状態の検証だけでなく、CO2排出量を削減できるメンテナンス方法についても検証しています。
<ケミカルリサイクルプロセスの検証>
焼却プロセスと比較したケミカルリサイクルプロセスのCO2排出量を検証しています。
<脱炭素技術の検証>
現在、日本や世界で技術開発が進んでいるCCUSプロセスについて、CO2排出量を検証しています。
こうした事例を通して、荏原環境プラントでの製造や建設などの事業活動や、納入したごみ処理施設におけるCO2排出削減だけでなく、これら事業に関わるサプライチェーン全体でのCO2排出量削減を目指しています。

あらゆる事業に対するLCA評価軸の定着に向けて
現在、LCAを新たな切り口として、既存技術や設備の検証だけでなく新しい技術の評価を進めています。
このような取組みを、荏原環境プラントのみならず荏原グループ全体に広げ、荏原環境プラントが主導して全社的にLCA評価軸を定着させることで、CO2削減活動の指標とし、荏原グループ全体の目標である「CO2排出量1億トン削減」の実現化に挑戦していきます。