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ニュースリリース2024.10.25

ごみ焼却炉の連続操炉無介入実証運転50日超を達成

~高度自動燃焼制御システムにより省力化と安定操炉を両立~

 荏原環境プラント株式会社(社長:山田 秀喜、本社:東京都大田区、以下:当社)は、ごみ処理施設の運転技術の中で最も高度な制御が要求される焼却炉自動燃焼制御技術について、実機による実証運転を9月より開始し、このたび50日超の連続操炉無介入実証運転を達成しました(注1)
 これは、運転員による手動介入操作の無い連続自動運転を意味するもので、当社の高度自動燃焼制御システムの信頼性を証明し、省力化と安定操炉の両立を示すものです。

 当社は「固形廃棄物処理に関する卓越した技術とサービスを提供し、持続可能な社会の構築に貢献する」という企業理念のもと、廃棄物処理分野の主力製品であるHPCC®21型ストーカ式焼却炉の開発に日々取り組んでおります。なかでも今後の更なる労働人口の減少や働き手の多様性に応えるための取り組みが必要であり、そのためには、個人の技量に頼らない高度な自動燃焼制御技術の確立が必須となります。
 廃棄物処理施設の運転管理業務受託数が80施設以上で業界トップクラスの当社では、「遠隔サポートセンター(注2)」を活用して多くの熟練運転員の暗黙知を形式知化し、さらにデータを解析することで操炉技術の脱属人化および高度化を図ってきました。その知見は「操炉標準」としてまとめられ、これまでは、ごみ質・ごみ量の急激な変動等で自動燃焼制御範囲を逸脱した場合、運転員がこの操炉標準に基づき手動介入し安定燃焼を維持してきました。そして今回、この操炉標準の操作手順を自動化範囲に組み込むことにより、高度自動燃焼制御システムを新たに構築しました。

 本実証運転はその効果を検証するものであり、秋田県横手市の清掃工場「クリーンプラザよこて」において、2024年9月1日から実施しております。本施設は、受入供給系に「ごみ識別AI搭載自動クレーンシステム(注3)」も備えており、燃焼系の高度自動燃焼制御システムの安定性を下支えする重要な機能を有しています。
 今回、連続操炉無介入実証運転50日超を達成し、今なお継続中であり、更なる長期の実証が期待されます。

 当社は、今後も更なる需要が見込まれる廃棄物処理分野の省人化・省力化に対し、AI技術、ICT技術を駆使した様々な製品・サービスの提供により貢献できるよう尽力してまいります。

(注1):現場設備のメンテナンス・トラブルによる手動介入操作は除く。
(注2):遠隔サポートセンター
(注3):ごみ識別AI搭載自動クレーンシステム



本件に関するお問い合わせ先
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荏原環境プラント株式会社 代表電話
03-6275-8600