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ニュースリリース2025.01.31

【続報】ごみ焼却炉の連続操炉無介入実証運転122日を達成

~高度自動燃焼制御システムにより省力化と安定操炉を両立~

 荏原環境プラント株式会社(社長:甲斐 正之、本社:東京都大田区、以下:当社)は、ごみ処理施設の運転技術の中で最も高度な制御が要求される焼却炉自動燃焼制御技術について、実機による実証運転を2024年9月より開始し、2025年1月を以って運転スケジュール上の計画停止日を迎え、122日間の連続操炉無介入実証運転を達成しました。(注1)
 これは、運転員による手動介入操作の無い連続自動運転を意味するもので、当社の高度自動燃焼制御システムの信頼性を証明し、省力化と安定操炉の両立を示すものです。

 廃棄物処理施設の運転管理業務受託数が80施設以上で業界トップクラスの当社では、「遠隔サポートセンター(注2)」を活用して多くの熟練運転員の暗黙知を形式知化し、さらにデータを解析することで操炉技術の脱属人化および高度化を図ってきました。その知見は「操炉標準」としてまとめられ、これまでは、ごみ質・ごみ量の急激な変動等で自動燃焼制御範囲を逸脱した場合、運転員がこの操炉標準に基づき手動介入し安定燃焼を維持してきました。当社の高度自動燃焼制御システムは、この操炉標準の操作手順を自動化範囲に組み込むことにより、自動燃焼制御範囲逸脱時の手動介入操作を自動化するものです。

 本実証運転は、秋田県横手市の清掃工場「クリーンプラザよこて」において、その効果を検証したものです。結果、公害防止基準を遵守しながら当初計画通りのごみ処理量を従来の熟練運転員同等の操炉技術で処理できることを確認しました。本施設は、受入供給系に「ごみ識別AI搭載自動クレーンシステム(注3)」も備えており、燃焼系の高度自動燃焼制御システムの安定性を下支えする重要な機能を有しています。
 本実証運転における良好な運転結果を受け、新たに2施設へ本システムを導入して運転を開始し、1施設で導入準備中であり、省力化と安定操炉を両立した施設の拡大を図っていく予定です。

 当社は、今後もさらなる需要が見込まれる廃棄物処理分野の省人化・省力化に対し、AI技術、ICT技術を駆使したさまざまな製品・サービスの提供により貢献できるよう尽力してまいります。

(注1):現場設備の点検・清掃に伴う手動での設備発停操作および運転員による本来不要な手動介入操作は除く。
(注2):遠隔サポートセンター
(注3):ごみ識別AI搭載自動クレーンシステム

関連リンク:ごみ焼却炉の連続操炉無介入実証運転50日超を達成



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荏原環境プラント株式会社 代表電話
03-6275-8600